鼻腔共鳴は本当にあるのか?はたまた嘘の情報なのか?というのはいつも議論されてるように思えます。
私はこれまでに何人ものボイストレーナーから教えて頂きましたが、ある人は「鼻腔共鳴はある。発声において重要なポイント」と教えていれば、別のボイストレーナーは「鼻腔共鳴は嘘。特に意識をする必要はない」という人もいましたね。
ネットの情報、例えば知恵袋や2chのカラオケ板を見ても、鼻腔共鳴の本当・嘘の意見は真っ二つというところです。
ボイトレの教本をみても、YUBAメソッドやロジャーなんかは鼻腔共鳴についての説明はありません。
この様に鼻腔共鳴について議論は尽きず、そして様々な意見や情報が錯綜しているというのが現状です。
私も鼻腔共鳴について多くのボイストレーナー、ネット、ボイトレ教本から情報を取り入れて、自分でも練習をして、鼻腔共鳴について私なりに答えを得ることが出来ました。
鼻腔共鳴はあります!

私の結論としては、鼻腔共鳴はあると思います。
私自身も長年ボイストレーニングをしている中で、鼻腔共鳴と思われる発声の感覚を掴みました。
鼻腔共鳴を使って発声している時と、鼻腔共鳴を使わないで発声をしている時の感覚はやはり別物ですね。
鼻腔共鳴を意識した発声だと、少ないエネルギーで響きの乗った良い歌声になりますし、高音やミックスボイスへの発生への架け橋、土台になっていると感じます。
鼻腔共鳴が出来ないと喉声になる場合も
鼻腔共鳴が出来ていなかった頃は、鼻に響かせることが出来なかったので歌声に響きなく、薄っぺらい素人のような歌声しか出せませんでした。
薄っぺらい歌声をどうにかしようとして、喉に力を入れたりしてしまっていて、喉声にもなっていましたね…。
鼻腔共鳴が出来るようになると、喉に力を入れずとも響きがあり、かつ声量のある良い発声となります。
個人的には腹式呼吸の次に大事なのが響きのある発声、つまり鼻腔共鳴だと考えています。
鼻腔共鳴を使っている歌手は多い

自分自身でも鼻腔共鳴が出来てくると、他の人やプロの歌手が鼻腔共鳴を使って発声しているかどうかというのも分かってきます。
特に高音域を得意としているプロの歌手で言うと、ガルネリウスの小野正利さんやB’zの稲葉浩志さん、Janne Da Arcのyasuさんとか L’Arc〜en〜Cielのhydeさんです。
彼らの声ってよく聴いてみると、少し鼻にかかった声に聴こえませんか?
「え?全く鼻にかかってないんだけど???」と思ってしまった人は鼻腔共鳴が出来ていない人かもしれません。
私からしてみると歌の上手いプロの歌手は少なからず、声が鼻に入っている様に聴こえますね。
小野正利さんなんかは裏声の比率の高いミックスボイスで歌っていますが、鼻にがっつり声が入っていますし、稲葉浩志さんはねっとりとした歌い方が目立ちますが、確りと聴いてみると鼻にかかった歌声です。
プロの歌手に近づくには鼻腔共鳴をすればいい
逆に鼻腔共鳴が出来れば、プロの歌手と同じ土台に立てるということでもあります。
プロの歌手になりたい、プロの歌手の歌真似をしたければ、鼻腔共鳴を習得すれば良いってことです。
鼻腔共鳴が出来ている人は少ない?
鼻腔共鳴など存在しない、嘘だと言われてしまうのは、そもそも鼻腔共鳴が出来ていない人が多いからかもしれません。
確かに鼻腔共鳴は難しいです。
やり方を間違えてしまうとただの鼻声となってしまい、綺麗な鼻腔共鳴の発声には程遠いものとなってしまいます。
多くの人が正しい鼻腔共鳴が掴めずに間違った発声になってしまったり、鼻腔共鳴自体を習得出来なかったために、鼻腔共鳴は嘘と言われてしまうんじゃないでしょうか。
私も鼻腔共鳴を習得するまでは鼻腔共鳴はない、嘘の情報だと思っていましたので、その言い分はよく分かります。
鼻腔共鳴が完成した今では、嘘ではなく、本当にあるものだと確信しています。
ちなみに、鼻腔共鳴の練習なら下記の記事がおすすめです。
鼻腔共鳴は嘘じゃない。ひたすら練習あるのみ
まぁ、鼻腔共鳴は本当か嘘か議論をするよりも、歌が上手くなりたかったらひたすら発声練習をした方が有意義かもしれませんね。
人によっては鼻腔共鳴は嘘だと思って、発声練習をしていたら、知らず知らずの内に鼻腔共鳴を習得していたということもありますからね。