エッジボイスは効果ない?そう言われてしまう理由と3つの実際の効果

・エッジボイスなんて練習しても効果ない
・エッジボイスってなんの意味があるの?

このようなエッジボイスの疑問について説明をしていきます。

本記事の内容

・エッジボイスの効果はちゃんとあるということ
・エッジボイスの効果についてのまとめ
・なぜエッジボイスは効果がないと言われてしまうのか

エッジボイスは効果がないから練習するだけ無駄と言われていたり、エッジボイスは良いボイトレだ、などと昔から賛否両論のある発声です。

結論から言うとエッジボイスは非常に効果のある、練習するべき発声です。

というのも、私自身エッジボイスの練習を行って、しっかりとした地声の発声、チェストボイスの土台を作り上げることが出来ました。

更に、ミックスボイスの習得・強化など発声全般のレベルアップをすることが出来たからです。

本記事ではエッジボイスの効果、効果がないと言われてしまう理由について説明していきます。

目次

エッジボイスの効果について

「エッジボイスは効果があるって言うけど、実際どんな効果があるのか?」

と疑問に思われる方も多いと思いますのでこちらを説明していきます。

声帯閉鎖の感覚を養う

まず第一に声帯閉鎖の感覚を養うのに最も適しているのがエッジボイスです。

声帯閉鎖って何?という方もいらっしゃると思うので簡単に説明しますが、主に地声を出す時に使われるものです。

この閉鎖が弱い、または声帯閉鎖がされていないと、息漏れ声のように弱弱しい声になってしまいます。

例を挙げると裏声です。

裏声は地声よりも高い声を出すことが出来ますが、声帯閉鎖が弱いため、息が漏れてスカスカな声ですよね。

この裏声を強くするためには声帯閉鎖の感覚を養うことが重要です。

エッジボイスは裏声を強くする

裏声で声帯閉鎖をするのは難しいので、まずはエッジボイスを使って声帯閉鎖の感覚を養い、裏声でもそのエッジの感覚を維持したまま、裏声の声帯閉鎖にチャレンジするのがおすすめです。

エッジボイスを高音域でも出せるようになる方法を5STEPで解説!

注意点としてはエッジボイスは声帯閉鎖の感覚を養うことが出来るのであって、声帯閉鎖を鍛えることが出来るというわけではありません。

声帯閉鎖を鍛えるなら地声(チェストボイス)で発声練習をしていきましょう。

ミックスボイスを地声アプローチで出すためのコツと練習方法

換声点を消すことが出来る

前述した通りでエッジボイスは声帯閉鎖の感覚を身に着けることができます。

そして声帯閉鎖の感覚を身に着けることが出来たなら、誰もが苦戦する換声点の克服も可能になります。

換声点についての詳しい説明はこちらからどうぞ。

換声点とは?ミックスボイスを出したいなら必見!

換声点を克服するための効果的な2つの練習方法

地声から高音へ上がっていくと声が裏返るのは誰もが経験することです。

声が裏返ってしまう原因はいくつかあるのですが、その内の1つに声帯閉鎖の弱さがあります。

換声点付近は声帯のバランスが取りづらく非常に難しいシビアな音域です。

多くの人が声帯閉鎖が弱いため、換声点付近で地声を維持できずに急に裏声に裏返ってしまうのです。

エッジボイスで声帯閉鎖の感覚を養うことで、換声点付近でも声帯閉鎖を維持することができ、地声から裏声への滑らかな移行が可能になります。

換声点を克服することはミックスボイスの発声への1歩です。

ミックスボイスを出したいなら、エッジボイスは是非練習してください。

喉の調子を見ることができる

エッジボイスは何も声帯閉鎖の練習だけではなく、その日の声の調子を見ることもできます。

実は喉や体に疲労がたまっていたりすると、エッジボイスって上手く出せないのです。

通常のエッジボイスは粒のある乾いた音色ですが、体や喉の不調時はビチャビチャとした粒のない音色だったり、エッジボイスの鳴りが不均等、または全く出せなかったりします。

ボイトレをする前にエッジボイスを出してみて、もし上記の様な音色だった場合は、その日のボイトレはやめて、休養日にしましょう。

喉が不調の時に練習をするのは非効率的ですし、何より喉に悪い癖がついてしまう可能性もありますからね。

エッジボイスの鳴りに違和感を感じたら休むこと。

なぜエッジボイスは効果がないと言われてしまうのか

ここまでエッジボイスの効果について説明してきましたが、反対にエッジボイスには効果が無い、練習する意味はないという意見もあります。

反対意見で目立つのは「エッジボイスでは声帯閉鎖の感覚を養えても、鍛えることが出来ない。声帯閉鎖を鍛えられる地声の練習をした方がいい」ということです。

こちらの反対意見は何一つ間違ってることは言っていませんし、正しい意見です。

声帯閉鎖の感覚よりも強くする方が大事だと私もそう思いますが、発声において大事なのは感覚や神経を上手く働かせることだと考えています。

いくら声帯閉鎖が強くても、それを上手く動かすことが出来なければ、意味がありません。

例えば、強いパンチを打ちたいと思って、腕の筋肉だけを鍛えても、その力を使いこなせずに強いパンチは打てません。

筋肉だけでなくパンチの正しい打ち方も練習しないと、強いパンチは打てないってことです。

発声にも同じことが言えて、いくら声帯閉鎖を強く出来ても使いこなせなければ意味がありません。

特に換声点付近は繊細なコントロールが必要ですから猶更です。

エッジボイスに効果が無いと言っている人は、最初から声帯のコントロールが上手だったり、無意識のうちに出来ている人なのかなと考えます。

ちなみに私は最初から出来ているタイプではなかったので、声帯閉鎖の感覚を養うことの重要さを理解できたのかなと思います。

まとめるとエッジボイスで声帯閉鎖の感覚を磨きつつも、地声で声帯閉鎖を鍛えることが大事です。

エッジボイスは効果あるということ

エッジボイスは効果がないという意見もありますが、私はエッジボイスの練習でミックスボイスを見つけることができましたし、効果はあると感じます。

喉の作りは人によって違うので、エッジボイスの効果がない人もいるかと思います。

ですが、一般的にエッジボイスは効果がある練習なので、ボイトレメニューの1つとして取り入れるべきです。

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