ミックスボイスは地声なのか裏声なのかって意見が分かれるところだと思います。
ネットを見ていると「ミックスボイスは地声だ!」という人もいれば「ミックスボイスは裏声で出すものだ!」と意見が飛び交っていますよね。
どっちが正しくて間違っているのか、それともどちらも正しいのか間違いなのかは正直何とも言えないのです。
それはなぜなのでしょうか???
ミックスボイスについてはこちらの記事で解説をしているので、先にお読みすることをおすすめします。
人によって発声器官も声の出し方も違うから

ミックスボイスは地声か裏声かと意見が分かれてしまうのは、人によって声の出し方が違うからです。
例えば、一言に地声を出してくださいと言われても色々な地声があります。
声質で分けると掠れた声が地声という人もいれば、固い声が地声、低く太い声が地声という人もいます。
出し方も人それぞれで力を入れないで地声を出す人もいれば、喉やお腹に力を入れて地声を出す人もいますよね。(注意:力を入れて声を出すのは間違いです!!!)
この様に声を出すのも人によって全く感覚が違うんです。
これはミックスボイスにも当てはまります。
地声の延長線上にミックスボイスがあるという人もいれば、裏声を強くした声がミックスボイスという人もいます。
平井堅さんや槇原敬之さんの様に軽い声がミックスボイス、B’zの稲葉浩志さんやワンオクロックのtakaさんの様な鋭い声がミックスボイスだ!という様に分かれてしまうというわけです。
それに元々持っている喉という楽器も十人十色で人によって違うからというのもあります。
なぜミックスボイスは地声派と裏声派に分かれるのか
人によって声の出し方、感じ方、考え方が違うため、意見が分かれてしまうということでしたが、人によってどうしてこうも発声の感覚が違うのでしょうか。
それはミックスボイスを出すために地声から出すのか、裏声から出すのか、アプローチの方法が2通りあるからなのです。
ミックスボイスは地声だよ派、地声アプローチ派

地声からアプローチしてミックスボイスを目指すと地声感の強いミックスボイスとなります。
例えるとB’zの稲葉浩志さんやワンオクロックのtakaさんの様な声ですね。
地声アプローチで上手くいった人は元々地声で強い声を出せている人に多いです。
強い地声を持っていて、その地声をベースにして裏声の要素を少し足してミックスボイスを完成させたというわけです。
力強いパワフルなミックスボイスを出したいなら地声アプローチでミックスボイスを目指しましょう。
ミックスボイスは裏声だよ派、裏声アプローチ派

裏声からアプローチしてミックスボイスを目指すと、もちろん裏声間の強い声になりますね。
例えると平井堅さんや槇原敬之さんの様な軽い声ですね。
裏声アプローチでミックスボイスを会得した人は元々の地声の強弱ではなく、裏声を鍛えていった結果ミックスボイスを完成させたという人です。
結局、地声と裏声どちらなのか
まとめますと、地声(閉鎖)からミックスボイスをアプローチした場合はミックスボイスは地声の感覚になりますし、逆に裏声(伸展)からアプローチをすると裏声の感覚でミックスボイスを出していることになりますね。
どちらのアプローチ方法でミックスボイスを会得したかによって派閥が分かれるということです。
地声と裏声どちらからミックスボイスへアプローチをした方がいいのかについてですが、地声が元から強い人は地声からアプローチ、地声が強くなく、逆に裏声が強いとか、軽い声を目指したいという人は裏声からのアプローチがおすすめです。