地声感のあるミックスボイスを出したいのに、裏声気味のミックスボイスしか出せないという壁にぶち当たっていませんか?
カラオケやバンドのボーカルとして歌っていくのであれば、力強く声量の有るミックスボイスは必ず求められます。
ミックスボイスは出せるけど、地声っぽくない声だと、カラオケやバンドでは使いづらいですからね。
B’zの稲葉さんやワンオクのtakaさんの様に地声っぽい強いミックスボイスを目指すための練習方法を紹介していきます。
ミックスボイスが地声っぽくない原因は息漏れ声にある

ミックスボイスを出した時に声と一緒に息が漏れているだけで、一気に地声感が無くなり、裏声成分の強いミックスボイスになってしまうor聴こえてしまいます。
極論になってしまいますが、つまり、息漏れをしている声=裏声だと思っていいです。
平井堅さんや槇原敬之さん辺りはミックスボイスを使っていますが、息を漏れさせているので、裏声気味に聴こえますよね。
逆に地声の様に力強いミックスボイスを使っている人たちの発声を聴くと、息が漏れているようには聴こえないはずです。
いかにして、ミックスボイスの息漏れを無くしてくかがカギというわけです。
ミックスボイスを地声っぽくするには地声成分を増やす
ミックスボイスは地声成分と裏声成分の割合を自由に変化させることが出来ます。
裏声でしか出せない高い音域でも、ミックスボイスで発声することで、地声の成分を残すことが出来るので、高音域でも地声っぽい声で歌えるようになります。
つまり、単純に考えて、ミックスボイスが出来ているのであれば、この地声成分の割合を多くすればいいってことです。
ですがご存じの通り、これ結構難しいんですよね。
地声成分を強めようとするとミックスボイス自体が崩れてしまって、裏返ってしまったりと中々上手くいかないはずです。
ミックスボイスの地声成分を増やすための練習
地声を鍛えなおす
ミックスボイスは地声と裏声の2つの土台があって初めて完成するものです。
完成したミックスボイスが地声っぽくないと感じるのであれば、地声にフォーカスしてもう1度鍛えてみましょう。
裏声やミックスボイスを使わない低めの曲を地声だけで歌っていきます。
練習曲としては宇宙戦艦ヤマトがおすすめです。
最高音はmid2D(真ん中のレ)なので地声だけでも全然歌えますし、ほとんど低音ばっかりなので地声を鍛えるにはもっていこいです。
また、ヤマトを歌っているささきいさおさんの太く低い声を真似しながら歌ってみると効果倍増です。
地声100%の太く強くどっしりとしたオペラ的な発声をすることで地声が鍛えられます。
エッジボイス
地声を鍛えつつも、今度は声帯閉鎖の感覚を養うためにエッジボイスの練習にも力を入れていきましょう。
ミックスボイスは地声と裏声を融合させた発声なので、地声を鍛えるだけでなく、裏声と混ぜ合わせることも必要ですよね。
そのためにはエッジボイスで裏声に地声を入れる練習が必要不可欠です。
エッジボイスで声帯を閉鎖する感覚を研ぎ澄ませて、裏声にエッジ、地声を入れていくわけですが、その入れ方が甘いがために、ミックスボイス地声っぽくならないのかもしれません。
鼻腔共鳴
ミックスボイスが地声っぽくないと感じるのには、地声のレベルの低さ、声帯閉鎖の他にも響きが足りないという点があります。
実は裏声気味のミックスボイスだとしても、そこに響きがあれば地声感は多少なら補えてしまいます。
もののけ姫は全て裏声での歌唱ですが、強い響きがあるため、ところどころ地声に聞こえる箇所があります。
特に出だしの「張りつめた弓の震える弦よ」のところは裏声での発声ですが、地声にも聞こえませんか?
出だしの部分を音階にすると「ドソソファソソラ#ファ」になります。最低音がmid2C、最高音がhiA#ですから、決して低い音域ではありませんよね。
それでも強い響きがあるので、地声に聞こえてしまうところはありますし、裏声だと思っていてもマイクへの乗りは抜群なんです。
米良さんはレベルが高すぎますし、ロックやポップス世界の人ではないので、真似はしなくてもいいのですが、響きも重要ということだけ頭に入れておきましょう。
高音域やミックスボイスで響きをつけるにはやはり鼻腔共鳴が最適ですね。
ミックスボイスを出している時に、鼻腔共鳴を強く意識して、鼻の響きが消えてしまわないように、
地声を鍛えて、エッジボイスで声帯閉鎖の感覚を養い、最後に鼻腔共鳴で響きを付けて地声っぽいミックスボイスを目指していきましょう。
ミックスボイスが地声っぽくないならひたすら練習あるのみ
地声も声帯閉鎖も数日やっただけで、強くなるなんてことはありませんから、毎日継続して練習していくことが大切です。
ポイントとしては息が漏れないようにすることです。
いかにして息漏れ声を防いでいくかということも考えつつ、練習をしてきましょう。
自分が発声している時に耳で聴いている声と、録音して聴くときの声って微妙に違います。
ミックスボイスを出している時は裏声っぽいなと思っていても、録音して聴いてみると地声っぽいなと思うことがあると思いますので、1度スマホ等で録音してたしかめてみるのもおすすめです。