高音を出すためにはミックスボイスは必要不可欠なテクニックです。
ミックスボイスを覚えたての頃は喉に力が入ってしまい、思うように発声することが出来ずに悩む人は多いのではないでしょうか。
そこで、今回はミックスボイスで喉に力が入ってしまう原因と解決方法についてまとめました。
原因を知ることでより自然なミックスボイスを習得することが出来るでしょう。
適度に喉に力が入るのはOK

まず、ミックスボイスに限った話ではありませんが、発声時に喉に力が入るのは当然のことです。
喉に力を全く入れないで声を出すことは不可能です。
発声で良くないのは、発声に必要な力以上の不必要な力を喉に入れてしまうことです。
喉に不要な力が入ってしまうと、喉が固まってしまい、喉のコントロールが出来ずに、結果的にミックスボイスが崩れてしまうというわけです。
最初の内は難しいかもしれませんが、発声に不要な力を入れずに適度な力加減でミックスボイスを出せればベストです。
ミックスボイスで喉に力が入る原因
喉に力が入る原因としては下記の4つあります。
腹式呼吸が出来ていない
基本中の基本ですがミックスボイスを発声するためには安定した息の量とスピードが重要です。
胸式呼吸だとい吐く息の量や強弱がバラバラでしっかりとした声を出すことが難しいため、喉に力を入れて安定させようとしてしまいがちです。
呼吸のコントロールは喉で行うことは出来ませんし、喉で補おうとすることも間違いです。
自分が腹式呼吸で息を吸って吐けているかをもう一度確認してみましょう。
声帯閉鎖の感覚が身についていない
声帯を閉じることが上手く出来ないため、代わりに喉に力を入れることで疑似的に声帯を閉じようとしていませんか?
確かに喉に力を入れて喉を固めて声帯を閉じようとすることは、出来なくもないことですが、声帯の柔軟性が失われて、声が裏返ってしまったり、聞き苦しい声になってしまいます。
間違った発声ですし、なにより喉を壊しかねません。
正しい声帯閉鎖を取得するにはエッジボイスが効果的です。
エッジボイスは声帯を閉鎖する力を鍛える声ではなく、声帯閉鎖の感覚を身に着けるための声です。
なるべく喉に力を入れずにエッジボイスの感覚をイメージしつつ、ミックスボイスを出すように試行錯誤してみて下さい。
エッジボイスを高音域でも出せるようになる方法を5STEPで解説!
地声の比率が多すぎる
ミックスボイスを出すには地声と裏声の絶妙なバランスの上に成り立っている声です。
喉に力が入っているということは地声の割合が多く、裏声の割合が少ないのです。
地声よりのミックスボイスを出そうとすると、必然的に地声の割合も大きくせざるを得ません。
ミックスボイスを出し慣れていない初心者の頃に、地声と裏声のバランスを大きく崩すような発声をしてしまうと、調整が出来ずに喉に力が入ってしまうのです。
ミックスボイスが出せるようになったからといって無理をしてはいけません。
まずはミックスボイスを安定させるところから初めましょう。
安定したミックスボイスの土台を作ることが出来て、初めて地声の割合を多くして、自分好みの歌声を作っていくのが正しい道筋です。
【hiAが壁】ミックスボイスが安定しない原因とは?安定させる方法ある?
無理な音域に挑戦している
ミックスボイスが出せるようになったからといって、全ての音域をミックスボイスで出せるようになるのは話が別です。
特に超高音域、hiD以降の高音をミックスボイスで綺麗に出すのは、最初の内は難しいです。
ミックスボイスの完成度が低いうちは、自分にとって難易度の高い無理な高音を出そうとするのはやめておいた方が無難です
上手く発声することが出来ないために、無意識のうちに喉に力を入れてしまい、結果的に無理なミックスボイスの出し方をしてしまうからです。
毎日のボイトレを重ねていくことで、今まで出せなかった高音域もミックスボイスで普通に出せるようになりますので、焦らずに地道に練習をしていきましょう。
極力喉に力が入らないようにするのがベスト
適度な力を使うことがミックスボイスを出す上でのポイントになります。
ミックスボイスで喉に力が入る問題を解決するためには、当然ながら正しい発声練習と呼吸法の習得が欠かせません。
ミックスボイスが未熟なうちは無理な高音に挑戦せずに、自分が出せる音域で練習することが重要です。
発声に合わせて、呼吸法についての見直し・改善をすることで、喉周りの筋肉の緊張を緩和することができます。
ミックスボイスを安定させることは難しいですが、ボイトレを続けていくことで、ミックスボイスで喉に力が入る問題を解決出来ます。