ミックスボイスが安定しないせずに悩んでいる人は多いです。
先週までは調子が良かったのにここ数日は不安定なミックスボイスしか出せない、なんてことはざらにあります。
特にミックスボイスを出せるようになった最初の頃は安定して出すことは難しいです。
今回はミックスボイスが安定しない原因についての解説と安定させる方法について説明をしていきます。
・ミックスボイスが安定しない人
・そもそもミックスボイスが出せてるのか分からない人
・hiAのミックスボイスが安定しない
ミックスボイスが安定しない原因

無駄な力が入っている
ミックスボイスは絶妙な力加減が必要な発声技術です。
そのため、必要以上に力んでしまうとそれだけでミックスボイスは安定しません。
個人個人によって力の加減が違うため、どの程度力を入れればいいのか、どの程度力を抜けばいいのかは自分自身で試行錯誤を重ねていくしかありません。
ちなみに、私の場合は喉仏が多少上がるくらいの力加減とお腹の下腹辺りが張るくらいの力を入れるのが丁度いいです。
練習不足
単純にミックスボイスの練度が足りていないのも原因の1つです。
ミックスボイスを出せるようになったばかりの頃は、ミックスボイスに慣れていないので、どうしても安定はしません。
どうすれば安定させられるのか?というと、もう練習しかありません。
ミックスボイスを出せるようになったなら、後はひたすらミックスボイスでの発声練習と歌い込みをして定着、強化をしていくことです。
疲れがたまっている
練習や歌い込みをすることでミックスボイスの定着、強化をしていくことと説明をしましたが、逆に練習のし過ぎで喉が疲れてしまっているとミックスボイスは不安定になることがあります。
私も連日長時間歌っていたりすると、ミックスボイスが不安定になったり、裏返ってしまいますね。
ミックスボイスに限った話ではありませんが、喉が疲れている状態で過度な発声をしていると悪い癖がついてしまいます。
せっかくミックスボイスを出せるようになったからといって、無理に長時間歌い続けるのはおすすめしません。
ミックスボイスを安定させる練習方法
ミックスボイスを安定させる方法として、ひたすらミックスボイスの練習を重ねていくのが良いです。
ここでポイントなのがミックスボイスだけではなく、ミックスボイスの基礎部分を強化するための練習も必要です。
では具体的に何の練習をすればいいのかについてですが、下記の3つを練習すると効果があります。
エッジボイス
声帯閉鎖の感覚を養うことで、ミックスボイスの息っぽさや換声点付近の不安定さを改善することができます。
別記事にて詳しく解説しているので参考にしてみて下さい。
リップロール
実はリップロールも重要なんです。
ミックスボイスのポイントの1つである息の安定供給という部分でリップロールの練習は効果を発揮します。
発声する時に息の量や強さがバラバラで不安定な状態だと、その分発声も不安定になります。
つまり、リップロールをブレずに長時間出来るようになると、不安定な発声を改善させることが出来ます。
リップロールはウォーミングアップだけでなく、息の安定供給によるミックスボイスの土台作りの練習にもなりますので、おざなりにしないようにしましょう。
裏声
ミックスボイスを出すためにひたすら練習した裏声ですが、ミックスボイスを出せるようになった後も裏声単体での練習を続けましょう。
裏声を強化すればするほど、高音の精度は上がっていきますし、ミックスボイスで出せる音域も広がっていきます。
音域が上に広がるとそれだけ、下の音域も安定していきます。
初期のミックスボイスは発声できる音域も狭いので、ミックスボイスが不安定だなと思ってしまうことは多いです。
個別に裏声の強化をしていくことで、ミックスボイスの発声音域が広がり、不安定な音域も徐々になくなっていきます。
hiA辺りが不安定になっている人は多い
特に男性の場合、hiAの音域をミックスボイスで発声するのが難しいです。
というのもhiA付近は換声点の1つなので不安定になってしまうのは仕方ないです。
最近の男性曲の最高音はhiA~hiC辺りが多いので、ここが不安定になってしまうのはもどかしいですよね。
hiAの音を安定して出せるようになれば、歌えない男性曲はほぼなくなります。
このhiAの壁をクリア出来れば、ミックスボイス中級者から上級者になったと言えるでしょう。
ミックスボイスを安定させるためにはやはり練習しかない
ミックスボイスが安定しないのは下記3点が主な原因です。
そしてミックスボイスを安定させる練習方法は下記の3つの練習をしていくべきです。
まとめると、もうひたすらに練習をしていくしかないということです。
ミックスボイスを安定させるのに特別な方法やコツはないと思ってください。
ミックスボイスを出せるのであれば、あとは自分の感覚を研ぎ澄ませて、ミックスボイスを自分の体に定着させるだけです。