喉仏の位置をどうするのか、非常に悩むと思います。
自分もボイトレ教本やネットで調べたり、ボイストレーニングの先生に教えてもらったりしましたが、どれも言ってるいることがとてもバラバラで結局どうすればいいのか分かりませんでした。
正解はないのかもしれませんが、自分なりにまとめてみたので参考にしてみて下さい。
喉仏の位置は自分の出したい声質によって変わる

結論として、喉仏の位置は自分の出したい声質によるため、喉仏の位置の正解はない、ということです。
喉仏の位置によって、声質は変化します。
自分の歌いたいジャンル、目標にしている歌手の声に合わせて喉仏を上げたり、下げたりします。
ですので、喉仏が上に上がっているから悪い発声だ、喉仏が下に下がっているから正しい発声だ、というのは的外れということです。
喉仏を上げた声
「尖った声で歌いたい」
「ロックを歌いたい」
「B’zの稲葉さんの様な声で歌いたい」
こういった場合は喉仏を上げて歌いましょう。なぜなら、喉仏を上げると以下の様な声になるからです。
・子供っぽい声・詰まった様な声
・尖った様な鋭い声
・金属音の様な声
・苦しい声
・B’zやワンオクの様なロックに合う声
ロックやメタルを歌う場合は喉仏を上げて歌うとさまになると思います。
ただ、喉仏が上に上がっている状態というのは喉に大きな力が入っている状態でもあります。
出し続けていると喉にかなり負担がかかってしまいますので自分の喉の状態を見極めて出すようにしてください。
B’zの稲葉さんやワンオクのtakaさんは喉仏をかなり上にあげて歌っていますが、ライブでもCDと変わらないクオリティで歌いあげています。
彼らは喉仏を上に上げつつも、喉に負担が掛からない様に上手く喉を調整しているので、長時間のライブでもあのクオリティを保っているのです。
これは年単位で練習を重ねた結果です。
もし、喉仏を上に上げた状態の声で歌を歌えるようになりたい!といのであれば、彼らの様に喉への負担を最小限に抑えた発声を目標にするとよいでしょう。
喉仏を下げた声
「ポップスを歌いたい」
「心に響く歌詞を歌いたい」
「EXILEの様な声を出したい」
というのであれば喉仏を下げましょう。喉仏を下げるとこういった声になると思います。
・オペラの様な声
・太い声
・響きのある声
・丸みのある声
喉仏を上げた時とは基本的には逆の声になりますね。
喉仏を下げた声というのは歌声に深みが増して、心地よい声になり、ポップスに合う声になります。
また、喉仏を下げた状態というのは喉への負担があまり掛からない状態です。
長時間を歌を歌っても、悪い発声で無ければ、喉へ疲労は大きくたまりません。
思いっきり力を込めて、喉仏を下げている場合を除きますよ!
ただ、極端に喉仏を下げてしまうと、オペラの声になってしまうので、少し下げるぐらいの意識でいるといいでしょう。
喉仏の動かし方!

喉仏の動かし方についてもっともポピュラーな方法を紹介します。
喉仏の上げ方
喉仏の上げ方についてはこちらの記事で解説をしています。
喉仏の下げ方
喉仏の下げ方についてですが思いっきりあくびをしてみください!
あくびをすることで思いっきり喉仏が下がります。
そうしたらその状態をキープしましょう!
最初の内は10秒もキープをするのも難しいと思いますが、練習していく内に出来るようになります。
慣れるとずっと下げたままで日常生活を送れるくらい強い力がつきます。
やりすぎると喉仏の辺りが疲れて翌日に筋肉痛の様になりますので適度に練習してみて下さい。
喉仏を下げる力がついたら、今度は喉仏を下げたままで喋ったり、発声練習をしてみましょう。
喉仏の位置は気にせず発声練習をしよう

正直なところ、喉仏の位置に悩んでいる人、気にしている人は発声のレベルが未熟な方が多い印象です。
喉仏の位置は確かに発声において重要なポイントだと思います。
ですが、それよりも基本的な発声練習をして、自分の発声のレベルアップを目指した方が効率は良いです。
なぜかと言うと、発声のレベルが上がると、今まで気づけなかったことに気が付いていくからです。
「あの先生が言っていた感覚はこういうことだったのか」
「あの練習方法はこのためだったのか」
このように様々な気づきがあるのです。
喉仏の位置も同じです。
発声のレベルが上がるにつれて、喉仏の位置はこうした方がいいと悟るものでもあります。
確かに、喉仏が気になって仕方がない!というのも分かるんですが、それよりももっと大事なことがあるということも知った方がいいです。