高い音が出ないからオクターブを下げて歌っている人は多いです。
特に男性が女性曲を歌おうとするとき、原曲キーで歌うのは非常に難しいですから、しぶしぶオク下で歌ってしまうんじゃないでしょうか?
オク下で歌うことは悪いことではありませんが、聞いている人からすると下手に聞こえてしまうのでは?と悩んでしまいますよね。
結論から言うと、オク下は下手に聞こえてしまう可能性は高いです。
しかし、後述する3つのコツを実践出来れば、オク下でも上手く聞かせられることは可能です。
オク下が下手に聞こえてしまう原因

「オク下=歌が下手」というわけでは決してありません。
おおきく3つの原因に分けて説明していきます。
低音すぎて盛り上がらない
オク下は原曲キーよりも1オクターブ下の音域で歌うことです。
オク下で歌うと、全体的に高音域の曲なら中音域ぐらいの曲になりますし、低音曲なら超低音曲になってしまいます。
低音域曲の多い男性曲をオク下で歌うと、メロは超低音域、サビで低音域といった感じで、全体的に低音ばかりになり、聞いている側からすると盛り上がりが無く、退屈だと感じるでしょう。
逆に原曲キーで歌おうとすると、自然と声量が上がり、声にもハリが出ます。
曲によっては地声だけでなく裏声も使いますから、メリハリが出て聞いている側としても、一生懸命さが出ていて、応援したい、楽しいなと思うのです。
声量が出ずにボソボソとした歌になるから
前述した通り、オク下は低音域~超低音域で歌うことになります。
基本的に低音域では大きな声量を出すことは難しいです。
そのため、お経の様にボソボソとした歌い方になってしまい、下手だと思われてしまうのです。
低音域でも声量を出すことが出来れば、オク下でも下手に聞こえる可能性は少なくなると言えるでしょう。
発声の基本が出来ていない
そもそも歌を歌うための発声が出来ていない人が多いです。
無自覚のオク下や歌うことに慣れていない人のオク下と、ボイトレを積んできて発声が出来上がっている人のオク下、この2つは全然違います。
ボイトレをして発声が出来上がっている人はオク下で歌ったとしても、発声が確りとしているので、低音になったとしても聴き心地の良い歌い方をします。
ビブラートや歌唱テクニックも取り入れますから、メリハリもつけることも可能です。
対して、無自覚のオク下や歌うことに慣れていない人のオク下は発声の基本が出来ていないので下手にしか聞こえません。
無自覚オク下は本人としては原曲キーで気持ちよく歌っているつもりで、悦に入った気持ち悪い歌い方をしてることが多いです。
歌うことに慣れていない人だと、ボソボソした声や籠った声でオク下で歌うのでなおさら下手に聞こえてしまいます。
オク下でも上手い歌になるコツ
高い声でないからオク下で歌ってるんだけど、どうすればいいのか?についてですが、長期目線だとボイトレをすること、短期目線だとこれから説明する2つのコツを掴めばいいと考えています。
声色を使い分けてメリハリをつける
先程のメリハリをつけるにも関係することですが、Aメロ、Bメロ、サビ毎で声色を変えるのも結構簡単に出来るのでおすすめです。
例えば、Aメロは口先で歌うように軽く薄っぺらい声、Bメロは自然な普通の声、サビは太くて重々しい声といった感じです。
オク下だと歌のメリハリをつけるのは難しいので、声色を変えることで変化をつけて、聞いている人にを飽きさせないようにします。
それだけでも、下手に聞こえることをある程度は防げます。
なお、この声色を使い分けるテクニックは、あまり大げさにやってしまうと変な歌い方だなと思われてしまうので、ちょっとだけその変化の要素を入れるぐらいにしておいた方が無難です。
【ミックスボイスの基本】軽い声の出し方とポイント【声帯を薄く使う】
音程をできるだけ合わせる
オク下だからというわけではありませんが、下手だと思われる一番の原因は音程が合わないということです。
なのでオク下でもいいので、とにかく音程だけは正確に合わせましょう。
正しい音程で歌えてさえいれば、ボソボソした声になっても及第点は取れています。
オク下でもコツを掴めば上手く聞こえるようになる
一番は原曲キーで歌った方が、感情も乗りやすく、様々なテクニックも使いやすくベストではあります。
しかし、オク下でも上手く聞かせられるコツを掴めば、下手だと思われずに普通くらいのレベルだと思わせられることは可能です。
オク下を卒業するならミックスボイスを習得しよう
原曲キーで歌えるようになりたいのであれば、高音域発声のために必要不可欠なミックスボイスを習得しましょう。
当サイトではミックスボイス習得におすすめのボイトレ教室、ボイトレ本を紹介しています。
必ずみなさんの助けになるかと思いますので、ぜひ参考にしてみて下さい。