・自分の歌を録音して聴いてみたけどキモすぎる人
・カラオケに行くと歌声がキモいと言われてしまう人
歌声がキモいということがコンプレックスになっていたり、悩んでいる人は多いです。
歌声がキモいと人前で歌を披露したり、カラオケに行くのも躊躇ってしまいますよね。
しかし、キモイ歌声はボイトレをすることで改善することが可能です。
この記事では、歌声がキモくなる原因と治し方について解説しています。
自分の歌声のキモさを気にしているならば、ぜひお読みください。
歌声がキモくなる原因

なぜ自分の歌声がキモくなってしまうのか?
その理由は大きく下記の2点が考えられます。
喋る時と同じ発声をしている
カラオケ初心者の人やボイトレを始めたばかりの人に非常に多いのですが、歌を歌う発声ではなく、喋る時の発声をしてしまっているからです。
人と喋る時と歌を歌う時の発声は別物です。
喋る時は近くの人に声が届けばいいので、声の出し方って人それぞれかなり適当で自由です。
声の伸びの強さや大きさ、声を出す時のエネルギーの量なんて気にする必要はないです。
なぜなら声が届いて会話が出来ればいいからです。
しかし、その声の出し方のままで歌を歌うとなると、全くもって歌声にならず、結果的に歌声がキモくなります。
歌を歌う時には基本の発声フォームがあり、良い声を出すためにエネルギーも大きく使います。
歌の上手い人やプロの歌手は、歌を歌う時には喋る時の声の出し方ではなく、ちゃんとした歌を歌うための発声をしているので、素晴らしい歌声を出せているのです。
つまり、歌声がキモくなってしまうのは、歌を歌う時の発声の基本を知らない、分からないということですね。
稀に喋る時も歌う時も同じ発声の人がいたりしますが、基本は別物だと考えましょう。
自分の声に聴きなれていない
もう1つの理由として、自分の声が聴きなれていないだけということです。
え?どういうこと?自分の声は毎日聴いてるよ?と思われるかもしれませんね。
実は、声を出している時に聴いている声と、録音した自分の声は大きく差があるのです。
口から出た音は、空中を伝搬し、両耳に到達します。この空気が伝わった音は「気導音」といいます。一方で声を出した時の声帯の振動が頭蓋骨を通じて直接的に伝えられる「骨導音」という音も同時に自分の耳に伝えられます。
あなた以外の人はこの骨導音が届かず気導音だけを聞いています。録音された音も同じく気導音です。これに対してあなた自身は、気導音と骨導音を両方を聞いているため、結果として、他人が聞く音や録音された音とはかなり異なる認識になってしまうのです。
https://www.toa.co.jp/otokukan/otomame/theme1/1-4.htm
というわけで、歌っている時は良い声で歌えていると思っていても、録音した歌声を聴くと、「え?全然違う!」と驚いてしまうのは無理もないことなのです。
私も最初に自分の歌声の録音を聴いたときは、ショックを受けたのを覚えています。
2週間くらい録音した自分の歌声を聴いていれば、慣れてきて違和感を感じることはなくなっていきます。
歌声のキモさはボイトレで改善出来る
根本的に自分の歌声のキモすぎるからなんとかしたいのであればボイトレを始めましょう。
ボイトレ教室に通いましょう!と言っているわけではありません。
基本的な発声が出来ていないからキモイ歌声になるわけなので、基本さえ出来てしまえばボイトレ教室に通わなくても大丈夫です。
キモすぎる歌声というレベルからなら、1か月程度ボイトレすれば一般的な普通の歌声には余裕でなれます。
元の声質がよほどキモくない限りは、声質の改善は案外簡単に出来てしまいます。
ボイトレ教室に通わなくても、一人で練習するだけで十分です。
キモイ歌声を治すボイトレ方法
それではどのような練習をすればキモイ歌声をマシな歌声になるのかというと、下記の3つの練習を行うのが効果的です。
腹式呼吸(発声)
基本中の基本ですが腹式呼吸をしっかりマスターしましょう。
息を吸った時にお腹が膨らみ、息を吐いた時にお腹がへこむようにします。
声がキモい人は普段の呼吸自体から腹式呼吸ではなく胸式呼吸になってしまっている人は多いです。
そのため、日々生活している時も腹式呼吸で呼吸をすることを意識しましょう。
無意識のうちに腹式呼吸が出来れば、歌でも自然と腹式呼吸で歌えるようになります。
また、姿勢にも気を付けて下さい。
猫背になっていたり、首だけ前に出すぎたりしていると、スムーズな腹式呼吸が難しくなります。
胸を張って背筋を伸ばすこと、首が前に出すぎないようにすることです。
姿勢が悪いと声も出しづらくなりますからね。
リップロール
腹式呼吸と同じく基本中の基本であるリップロールもキモイ歌声を治すのに必要不可欠です。
リップロールをすることで声を出すために必要な息の量、息の速さを身に着けることが出来ます。
キモイ歌声になるのは、息の強さが弱すぎてしまったり、息の量が多すぎたりするからです。
リップロールは発声前の準備運動でよく使われますが、適切な息の使い方を学ぶのにうってつけの練習です。
是非リップロールを練習してみて下さい。
裏声の練習
歌声がキモくなる原因として、輪状甲状筋が使われていないということも考えられます。
歌声は地声を出す時に使われる甲状筋と裏声を出す時に使われる輪状甲状の両方をバランスよく使います。
普段、歌を歌わない人が歌おうとすると甲状筋だけ使って歌声を作ろうとするため、声の伸びが無く魅力的でない歌声になってしまいます。
しかし、輪状甲状筋を働かせると声に伸びや艶が出ますし、高い音域も出しやすくなります。
裏声の練習をすることで輪状甲状筋を鍛えることが出来ますし、歌声にも応用すればハリや伸びを自然と出すこと出来て、歌声のキモさを改善できます。
ボイトレはすればするほど良い声質になっていく
歌声がキモくなるのは、単に歌い慣れていないだけです。
説明した通り、腹式呼吸やリップロール、裏声練習を行うことで声質の改善は可能です。
個人差や練習の質や量にもよりますが、1か月程度で効果は出始めます。
歌声がキモいことにコンプレックスが持っているなら、ボイトレを始めてみましょう。
時間はかかるかもしれませんが、絶対に歌声のキモさを治すことは出来ます。