ミックスボイスを出すなら裏声を鍛えるべき

ミックスボイスを出すためには裏声を鍛える必要がありますが、最初から裏声が充分に鍛えられている人というのは少ないです。

裏声の声量が出なかったり、スカスカした声だったり、息漏れし過ぎていたり、出せる音域が狭かったりとかですね。

そもそも、裏声自体が全然出せない!という人もいたりします。

私の場合、裏声は最初から出せてはいたのですが、非常に弱弱しい声でした。

もちろん、歌に使えるレベルではありませんでしたし、地声とも全く繋がらない使えない声でしたね。

その状態から、裏声をどんどん鍛えていったところ、弱弱しい裏声から徐々に強い裏声へとレベルアップしていきました。

裏声を鍛えた結果、ミックスボイスを出すための糸口も見つかりました。

個人的に裏声を鍛えるというのはミックスボイスを出すために超重要な要素だと考えます。

この記事では私の経験談を踏まえて、裏声を鍛えるメリットと練習方法、ポイントを説明していきます。

目次

裏声を鍛えるメリット

裏声を鍛えると、比例して地声も良くなる

「俺の歌では裏声は使わないから、裏声の練習は必要ないぜ!」という人もいらっしゃると思います。

ですが、地声だけしか使わないという人でも裏声は鍛えた方が良いです。

地声にも下記の様なレベルアップが見込めます。

・地声の声量が上がり、音域も広がる

・地声の声質が軽くなる

地声を更に鍛えたいのであれば、地声と並行して裏声も鍛えるようにしましょう。練習効率が更に上がります。

地声の声質を変えたい、変化をつけたい、声質の幅を広げたいという人も裏声を練習しましょう。

【ミックスボイスの基本】軽い声の出し方とポイント【声帯を薄く使う】

輪状甲状筋が鍛えられる

裏声を鍛える一番の狙いは輪状甲状筋です。

裏声に慣れるためというのもあるんですが、一番は輪状甲状筋です。

輪状甲状筋(りんじょうこうじょうきん)とは何なのかという話しですが、一言で言うと高音を出すために一番重要な筋肉ということです。

輪状甲状筋が働くと、声帯がゴムの様に引っ張られて伸びるんですが、この伸び加減=高音の加減となります。

ですので、輪状甲状筋をいかに上手く鍛えるかによって、高音の出しやすさが違ってきます。

もちろん、輪状甲状筋以外にも甲状披裂筋という筋肉も必要になってきますが、ここでは割愛します。

ミックスボイスの発見につながる

これは私の実体験ですね。

裏声を鍛えると色々な裏声の出せるようになります。

強い裏声であるヘッドボイスや超高音が発声できるホイッスルボイスとかですね。

私の場合、そういった様々な裏声を出せるようになってきた時に、その流れでミックスボイスが見つかりました。

地声も鍛えていましたし、ミックスボイスの練習もしていたということも理由としてあるかもしれません。

なお、裏声を試行錯誤もせずにただ単に出すだけでは様々な裏声はおろか、ミックスボイスも見つけられません。

ミックスボイスの裏声アプローチのコツと練習方法

裏声を鍛える練習の流れ

裏声を鍛えるのには3STEPの練習で十分ですね。

フクロウの声で発声練習

フクロウの鳴き声をイメージして「ホー」と発声しましょう。

かの有名なYUBAメソッドの息漏れの有る裏声の練習方法です。

ポイントとしては下記になります。

・喉仏を下げる

・軟口蓋(喉ち〇こ)を上げる

・目一杯息漏れをするようにする

喉を全開に開けて、口や喉を土管の様なイメージで「ホー」です。

息も意識的に漏らしましょう。

ここで喉をガチガチに固めてしまうと、練習の意味自体がなくなってしまうので注意です。

ほどほどに脱力をしましょう。

なお、この発声は歌にはほぼ使えない発声でして、この練習は裏声に慣れる、裏声を鍛えるための発声になります。

息漏れを少なくする

裏声を鍛えられてきたら、次は息漏れを少なくする意識をしていきましょう。

100の息を出したら、100の声にするようにします。

最初の内は100の息を出すと、息80声20の様に息の割合の方が強いはずです。

なるべく声を100に近づける様に息70声30、息60声40…と息の割合を減らして、声の割合を増やしていきます。

息から声の変換効率を上げることで、弱弱しい裏声が芯を持ったはっきりとした裏声に変化していきます。

ここでも注意をして欲しいのが、喉に無理やり力を入れないように、息を声にすることです。

喉に力を入れてしまうと、正しい閉鎖の筋肉が働かないため、一向に上達しません。

脱力本当に大事です。

音階練習・曲を使って練習

裏声の息漏れを無くす、又は息漏れが最小になってきたら、音階練習や曲を使って練習をしていきましょう。

男女問わずに音階練習ならmid2Cくらいから上はhiFくらいまでの音域で練習がおすすめです。

男性の方で曲を使うなら高めの女性曲を丸々裏声で歌ってみましょう。

裏声で歌うからといって、かっこいい声を出そうとか思わずに、息漏れを少なくして、芯のある声を出す様にしましょう。

変に声を作って歌おうとすると、喉締めを誘発したりしてしまうので、素直な声で練習をしていくのがポイントです。

強い裏声はミックスボイスに必要不可欠

地声ベースのミックスボイスも、裏声ベースのミックスボイスでも、やはり裏声が要になってきますね。

普段の日常生活で裏声を使うことってほとんどないと思います。特に男性の方は。

男の人なら喋り声はほぼ地声で喋るので、歌以外で裏声を使う機会って無いからです。

なので、男性の方って基本的に地声が強くて、裏声が弱い方が多いです。

逆に、女性の方なら話し声や笑い声のところどころで裏声を使っていたりもしますし、稀に地声を使わずに全部裏声で喋ったりする人もいたりしますので、女性は裏声が強くて地声が弱い人が多いですね。

いずれにせよ、裏声を鍛えないと、ミックスボイスは出せませんので、男性の方は裏声を重点的に鍛えるのがおすすめです。

裏声を鍛えれば、地声もその分良くなりますし、発声レベルの底上げになるので、それだけでも歌うことが楽しくなります。

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