ミックスボイス

ミックスボイスの音域と広げる練習方法について

「ミックスボイスが出せる様になったけど、出せる音域が狭いから広げたい」

「そもそもミックスボイスってどれくらいの高音が出るようになるの?」

こういった疑問に対して答えていきたいと思います。

高音曲を歌いたくてミックスボイスを習得したのに、高音が全然出なくて歌えない…と言って絶望する必要はありませんよ。

ミックスボイスの音域は実は狭い?

ネットをみていると「俺のミックスボイスの音域が異常に狭い」とか「3音程度しかないんだけど」の様な書き込みをよくみかけますが、ミックスボイスの音域はそんなに狭いものではありません。

後述しますが、ミックスボイスの音域は0.8オクターブ程度になります。

狭い音域でしかミックスボイスを出せないのは、ミックスボイスが未熟だからか、地声と裏声のの筋肉が弱いからだと考えられます。

もしくはミックスボイスだと思って出している声がミックスボイスじゃないのかもしれません。

確認する方法については別記事で説明しています。

ミックスボイスの判定方法・曲ならこれだ!

ミックスボイスの音域ってどこからどこまで?

ミックスボイスの音域についてですが、平均的に男性であれば、mid2D(真ん中のレ)からhiB(高いシ)、女性ならmid2G(真ん中のソ)~hiE(高いミ)となります。

音階を見てピンとくる方がいるかと思いますが、地声と裏声の境目、つまり換声点の音域がミックスボイスの最低音になります。

換声点とは?ミックスボイスを出したいなら必見!

地声を高い音へ上げていって、出すのがきつくなってきた音からがミックスボイスの始まり、最低音ということです。

逆にミックスボイスの最高音についてですが、ミックスボイスを発声していると地声の声質を残しきれない限界の様な音があるんですよね。

それ以上の高音を出そうとすると、声が裏返ったりしてミックスボイスが破綻してしまう音です。その音がミックスボイスの最高音になります。

人によって地声と裏声の音域が違う様に、ミックスボイスの音域も人によって違います。

ただし、これも練習を重ねて発声のレベルアップをしていくことで音域を広げることが可能です。

ミックスボイスの音域を広げる練習方法

ミックスボイスの音域を広げたい!もっと高い音も出したい!という人は多いはずです。

音域を広げるためには、基本的にミックスボイスを出すためにしてきた練習を繰り返しやっていきます。

声帯閉鎖(地声)を鍛える

ミックスボイスは高音になればなるほど、地声の要素が徐々に減っていきます。

その結果、息漏れや声が裏返って完全なただの裏声になってしまったりします。

声帯閉鎖を鍛えることで、高音になってもミックスボイスに地声の要素を入れられるようにして、ミックスボイスで発声出来る最高音上げていくのです。

声帯閉鎖を鍛えるには低音の地声でロングトーンの練習や、裏声にエッジボイスを入れる練習がおすすめです。

エッジボイスの出し方と効果、練習方法【裏声強化】

輪状甲状筋(裏声)を鍛える

ミックスボイスには声帯閉鎖の他に声帯を伸ばす筋肉である、輪状甲状筋を鍛えることが必須です。

輪状甲状筋が働くことで、声帯がゴムの様に引き延ばされて、高音が出るという仕組みになっています。

鍛えれば鍛える程、高音が出しやすくなりますので、声帯閉鎖と一緒に鍛えることでミックスボイスの音域を更に広げることが出来ます。

輪状甲状筋を鍛えるには息漏れのある裏声を使って発声練習をします。

YUBAメソッドの様に息漏れのある裏声で「ホー」の発声をするのも一番効率が良いです。

高い音でなくてもいいので、息を最大限漏れさせて、裏声で「ホー」と発声します。

息漏れをさせることで声帯閉鎖の筋肉を使わずに、輪状甲状筋だけを鍛えられるというわけです。

こちらの記事も参考にしてください。

ミックスボイスを出すなら裏声を鍛えるべき

ひたすらミックスボイスで発声練習

ミックスボイスの土台となる声帯閉鎖と輪状甲状筋を鍛えるだけでなく、本丸のミックスボイスも確りと練習をしていきましょう。

ミックスボイスの音域を満遍なく使った音階練習や、ミックスボイスの音域を多く使っている曲をひたすら歌いこんだりすると良いです。

ミックスボイスの発声をすればするほど、磨きがかかってきます!

喉仏を上げてみる

練習方法というより、別口からのアプローチで音域を広げてみようという話です。

喉仏を上げることは、声帯閉鎖を促すことになりますので、高音でも地声の声質を残す感覚が養われます。

やりすぎると完成しているミックスボイスが崩れてしまうかもしれないので注意です。

自分の声と喉の様子を見ながら、喉仏を上げて試行錯誤をしてみて下さい。

このアプローチで上手くいかないなと思ったら変な癖がつく前にすぐにやめておきましょう。

喉仏を上げるための3つの方法

ミックスボイスの音域を広げるには時間がかかる

ミックスボイスは鍛えれば鍛えるほど、完成された歌声になってきます。

僕の経験談なんですけど、ミックスボイスが出せる様になった当初は、声質もあまり良いものではなく、すぐに疲れてしまって出せなくなってしまうくらスタミナの消耗が激しかったです。

そこから長い時間をかけて練習をしていったところ、徐々にプロらしい歌声に変化していきましたし、長時間歌ってもスタミナ切れもすることもなくなっていきましたね。

たった数日練習しただけで劇的に音域が広がるなんてことはありませんし、裏技的なものもありません。地道な練習あるのみです。

ポイントとしては長時間の練習でなくてもいいので、毎日練習することです。

1日で10時間ずっと練習をするよりも、毎日30分だけでも練習をした方がレベルアップは早いです。

発声は喉の筋肉・神経をいかに上手く動かせるかによって決まってきます。

ですので、毎日少しの時間でもいいのでその筋肉と神経を動かすようにしてあげた方が早く身につくというわけです。

ミックスボイスの音域に限界はない?

男性であれば、mid2D(真ん中のレ)からhiB(高いシ)がミックスボイスの音域になりますが、hiB以上の高音もミックスボイスで発声することは一応可能です。

ただ、hiCやhiD、hiEとなってくると地声の要素が本当に少ない状態(ヘッドボイス)になるので個人的にはミックスボイスというより強い裏声の様に感じます。

個人的にミックスボイスではない声種という認識なんですけど、この強い裏声もミックスボイスに含めると音域に限界はないんじゃないかなと。

低音域はどんなに練習しても出せる限界って決まってるんですけど、高音に限っては練習すればするほど広がっていくので限界は無いと言っても過言ではないかもしれません。

勿論、本人の才能やセンスと練習時間にもよってはきますけどね。